Best of 2021

Best of 2021

2021年も終わるということで毎年恒例のベストアルバム、ベストチューンの発表となります。

ベストアルバムは以下のとおり。順位は特になくリリース順です。

Creye – “II”
Robbie LaBlanc – “Double Trouble”
Mark Spiro – “Traveling Cowboy”
Seventh Crystal – “Delirium”
Constancia – “Brave New World”
Mayank feat. Gui Oliver – “Mayank”
Vega – “Anarchy and Unity”
Fans of the Dark – “Fans of the Dark”
Zelbo – “In My Dreams”

次点はWinding RoadOut of This WorldTemple BallsCrowneRian。名のあるミュージシャンのスーパーグループ、ベテランの再結成、若手・中堅まで幅広く良い作品に恵まれた一年だったと思います。

続いてベストチューン。今年は自分だけでなく日頃お世話になっている方々にもお願いして、メロディック系ベスト3曲を選出いただきました。

●黒田 / Melodic Frontier
Platens – “Where the River Flows”
Vega – “Had Enough”
Mark Spiro – “Feel Like Me”

まずは自分から。選外になったのはCreye – “War of Love”、Gary Hughes – “When Love is Done”、Winding Road – “Summertime”、Seventh Crystal – “Bright and Clear”、Constancia – “Titanium”、Strykenine – “Alive”、Rian – “Twenty Three”、Mayank – “Eternal Dream”、Blood Red Saints – “Karma”、Cruzh – “Line in the Sand”、Fans of the Dark – “The Running Man”、Zelbo – “Next Flight to Venus”など。その中でも特に聴いたのが上の3曲でした。

●高円寺メタルめし / ヤスナリオさん
Chez Kane – “Too Late for Love”
Out Of This World – “Twilight”
W.E.T – “Big Boys Don’t Cry”

今年はメロハーばっかり聴いていたというヤスさん。「こういうのは思い付きで即答するべし!」と選出された3曲がこちら。Chez Kaneはお店で流れると「これ誰ですか?」と反応されるお客様が多かったそうです。

●Sweeet Rock / Akiさん
Thunder – “Last One Out Turn Off the Lights”
Art of Illusion – “Wild and Free”
The Doobie Brothers – “Just Can’t Do This Alone”

今年のベストアルバムに入れた作品から特にメロディックな曲を選んでいただきました。ドゥービーはSweeet Rockのお洒落な雰囲気にハマる良い選出だと思います。

元永”SWA”久司さん / メタル系フリーライター
Silvernite – “Silvernite”
Crowne – “Perceval”
King Company – “Trapped In Heart”

ただただ素直に今年耳にして「ああ良いなあ」と思った曲をずらずら並べた中から3曲をチョイスされたとのことです。「超無難になりました」とおっしゃられていますが、1曲目から全然無難じゃない!Lebrockにハマった人にはSilverniteおすすめです。

松本さん / ルビコン・ミュージック
Touch – “Let It Come”
Proud – “Hold On”
Vince Dicola – “Miracles”

2021年の自社リリースから選出いただきました。Touch、Proud、Heartlandといったベテランの復活作やスウェーデン期待の新星Strykenineなど、今年もメロディ派には嬉しい作品を数多くリリースしてくれました。

藤本さん / メロディアス・ハードロック・ディスクガイド共同著者
Mayank – “Long Live the Soulless”
Robledo – “Wanted Man”
Six Silver Suns – “Sweet Promethean”

さすがは我が相棒。3曲とも国内未発ながら優れた作品から選出。Six Silver Sunsは選出してもらうまで自分も未聴でしたが、これが非常に良い作品でした。

Kohさん / iMetal
Chez Kane – “Too Late for Love”
Groundbreaker – “Standing on the Edge of a Broken Dream”
Nestor – “On The Run”

ヤスさんも選出のChez Kaneは今年のフィメールロックシーンを象徴する作品。名手Sven Larssonを擁するGroundbreakerはネオクラ愛好家のKohさんらしいチョイス。

藤木昌生さん / BURRN! ONLINE
1. Damian Hamada’s Creatures – “嵐が丘”
2. Kent Hilli – “The Rumble(Never Say Die)”
3. Cerveteri – “IDEAL”
4. ART OF ILLUSION – “My Loveless Lullaby”
5.まだ見たことのないセカイ – “Next Stage”
6. LABYRINTH – “Lady Lost In Time(acoustic version)”
7. CROWNE – “Sharoline”
8. HOUSTON – “A Lifetime In A Moment”
9. SECRET SPHERE – “Alive”
10. BLOODBOUND – “Gathering Of Souls”

藤木さんには10曲を選出していただきました。また各曲のコメントもいただいています。
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今回、黒田さんから「2021年度のベスト3曲を選んでほしい」というありがたいお誘いをいただいた時には安請け合いしたんですが、すぐに「3曲なんて無理!」と悟って、曲数を増やしてもらうようにお願いして、ベスト10という形にしていただきました。一応、順位を付けてあります。その方が見てる方も楽しいでしょ。ただ、1週間後とか1か月後になったら順位が入れ替わるのは当然のこと。ダミアン浜田は1985年の聖飢魔Ⅱデビュー時から崇拝している作曲家。今回の新作は前作以上に強力な出来栄えでした。ケント・ヒッリおよびPERFECT PLANは今のメロハー愛好家にとっては一番頼もしい存在でしょう。Cerveteriの新作には他にも良い曲が沢山あったけど、間奏でイングヴェイ愛が炸裂するこの曲をセレクト。ART OF ILLUSIONはラーズ・サフスンドのこれまで見せていなかった実力・多才さを引き出したアンダース・リドホルムに拍手。まだセカの新作はかなりクオリティ高いです。美弦の作曲センスは秀逸。LABYRINTHは新作「WELCOME TO THE ABSURD CIRCUS」の日本盤ボーナス・トラックです。23年前の曲の別ヴァージョンだから反則かもしれないけど、本当に胸を打たれたので。こういうのが「お金を取って聴かせる歌」という気がします。「カラオケ・マシンで95点出しました」みたいな歌じゃなくてね。CROWNEのアルバムは内容充実でしたね。アレクサンダー・ストランデルは人としては一癖ありそうだけど(笑)、ミュージシャンとしての才能は間違いない。HOUSTONはジム・ピートリック万歳!なこの曲。SECRET SPHEREはイントロ~Bメロまではまあ普通のメロスピ曲なんですが、サビで一気に攻め落とされました。ありがちだけど、こういうのには弱いんです。BLOODBOUNDは最近ちょっと作風が変わってきた気がするけど、相変わらずツボは心得ていると思います。というわけで、とりあえずこの10曲を選びましたが、それ以外にも下記のような曲にビビッと来ました。

NIGHT RANGER – “Breakout”
CHEZ KANE – “Too Late For Love”
STARMEN – “Spaceplane”
Rachel Mother Goose – “Under 500 Million”
METALITE – “Talisman”
JAKOB SAMUEL – “One Last Time”
ISSA – “Without Love”
WARDRUM – “Hunt For Survival”
MIDNITE CITY – “Fire Inside”
BAD HABIT – “Love Will Find A Way”
TIMO TOLKKI’S AVALON – “The Fire And The Sinner”
LAURENNE/LOUHIMO – “The Reckoning”
CRAZY LIXX – “Reach Out”
JIM PETERIK’S WORLD STAGE – “Against The Grain”
ZELBO – “Beautiful Flyaway”
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以上、Melodic Frontier Best of 2021でした。自分以外の方々にお声がけしたことで、今年のメロディック系を振り返りとして良い選出になったと思います。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

最後になりますが、上記のベストチューンをApple Music、Spotifyでプレイリスト化して公開しました。(未配信曲は除く)これらのサブスクサービスを利用されている方はよろしければお聴きください。