FireFest 観戦記 - 2005.05.06 Live Report

DANTE FOX
1999 年発表の "THE FIRE WITHIN" 以降、表立った活動のなかった DANTE FOX がメンバーチェンジを経てキーボードなしのツインギター体制で復活、 FIREFEST の記念すべき第1回目の前夜祭のオープニングを務めることになった。
長らくブランクもあっただけに久々のステージはお父さんの道楽バンド的な雰囲気に包まれており、正直現役感とは程遠く感じられた。しかし、このバンドの肝である Sue Willetts の伸びやかなハイトーンと Tim Manford のリズム、リードともに引出しの多い職人技のギタープレイは長くブランクを経てもアルバムと比べ遜色のないレベルを維持していたため、ビジュアル的に地味な感は拭えなかったものの良い曲を堅実なプレイで聴かせる楽しいショウを披露してくれた。個人的には名曲 "Under The City Lights" が生で聴けただけでも大満足。

PRIDE
翌日の本番のステージにトップバッターで登場予定の PRIDE が前夜祭にも2番手で登場。2nd "SIGNS OF PURITY" 発表以降、キーボードとサイドギタリストが脱退し4人編成で活動してきた彼らだが、 FIREFEST 直前にサイドギタリストに Tony Marshall (ex.CONTAGIOUS) が加入、再びツインギター編成になってのライブとなった。個人的には THE GODS 2003 での素晴らしいライブを体験しているだけに期待も大きい反面、メンバーチェンジがどのような影響を及ぼしているのかという多少の不安も残しつつライブは 2nd から "Someday SomeWhere", "It's Just Me" の2連発で幕を開けた。しかし、たった2曲だけでもコーラスハーモニー、ツインリード等、 Tony Marshall が加入したことで、ステージ上での楽曲の再現力がさらに向上したことは明白であり、ライブバンドとしては今回のメンバーチェンジは正解だったといえる。

続けて 3rd 収録予定の新曲 "Stay" がプレイされるがここでソングライティングセンスの真価が問われることになる。デビュー当時誰もがソングライティングにおける中心人物だと思っていたキーボーディストの Ivan Gunn の脱退により音楽性にどう影響を及ぼすか心配であった。しかし、ここで聴けるのは前2作の路線を踏襲する彼ららしい爽快感と憂いを持つキャッチーなミドルチューンになっておりクオリティ的には申し分なし。クリエイティヴ、パフォーマンスの双方においてメンバーチェンジによる心配は杞憂に終わり、結果的には彼らのアーティストとしての基礎体力の高さを証明する結果になった。

新曲に対するリスナーからの確かなリアクションを確認すると Matt Mitchell (Vocal) はアコースティックギターを手に 2nd のハイライトチューン "Say You're Not Lonely" をプレイし始める。先にプレイされた新曲同様、爽快感と憂いを持つ彼らならではの美しいメロディと Matt の味わい深い歌唱はスタジオ音源以上に心に染み入ってくる。続けて本日唯一の 1st 収録曲 "Who You Gonna Love?" で爽快に駆け抜け、ラストのドラマティックな大作 "Still Raining" で約30分のライブは終了。たった6曲30分では当然食い足りないわけだが、翌日の本番への期待を膨らませるには十分すぎる素晴らしいライブだった。やはり彼らは本物だ。

HOUSE OF SHAKIRA
PRIDE 同様彼らも翌日の本番に出演予定であったが、この前夜祭では現在のヴォーカリストである Anders Eklund に加え、デビュー以降ソングライティング面を支えてきたオリジナルシンガー Mikael Eriksson を迎えてのツインヴォーカル体制で 1st アルバム "LINT" の楽曲のみで構成されたスペシャルなセットリストでのショウを披露した。
とはいえ、個人的には彼らの 1st はリリース当時今ひとつピンと来なかったこともあり、大して聴きこんでもいなかった。しかし、リリースから数年が経ちバンドとしてレベルアップしたせいか、あの印象の薄かったはずの楽曲の数々がハードエッジなドライヴ感を持つギターサウンドに四声の美しいコーラスハーモニーを乗せてどんどん心に染み込んでくる。また、 Steve Perry 直系の Anders, ハスキーで味わい深い Mikael の二人のヴォーカリストの声のキャラクターの違いもステージ上でよいメリハリになっており、メロディの印象を更に強く印象付けていたことも特筆せねばならないだろう。

本編は 1st のみの楽曲で構成されたが、この素晴らしいライブを前に多くのリスナーがアンコール要求、ステージに再び登場したバンドは "Stone In Love", "Anyway You Want It" の2曲の JOURNEY の名曲を豊かなコーラスハーモニーで彩った彼らならではのヴァージョンで披露しライブは終了。個人的には今まで彼らのスタジオアルバムに心底のめりこんだこともなければ THE GODS 2001 でライブがあまり印象に残っていなかったこともあり、大した期待もしていなかったのだが、今回のライブで見直したどころか完全にファンになってしまった。

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