FireFest IV 観戦記 - 2006.10.27

いよいよ Main Day 。今年はチケットもソールドアウトだったらしく、会場のROCK CITYは例年以上の混み具合。

トップバッターは JADED HEART 。もう何年も観たいと待ち焦がれたバンドなだけに、ようやく観れたという感慨があるものの、 Michael Bormann も 名手 Barish Kepic もいない現編成に期待と不安の入り混じったのまま彼らのステージを迎えることに。しかし、その不安はオープニングを飾った "Tomorrow Comes" を聴き終えた時点で完全に払拭された。
最新作 "Sinister Mind" では従来のジャーマン・メロハー路線にパワーメタル的な若々しいアグレッションを持ち込んだ新生面をアピールしていたが、その印象はライブにおいても同様。ベテランらしい安定感のあるパフォーマンスをバックに長身から繰り出されるヘッドバンギングで熱く煽る Johan Fahlberg (Vocal) のメタルシンガー然としたパフォーマンスを見るにつれ、音楽的な方向性の変化は意図したものでなく、新しい血が自然に持ち込んだものなのだと実感。また、最新作より加入し Peter Ostros (Guitars) の前任者とは異なる叙情的なフレージングセンスも効果的に機能していた点も◎。
ヴォーカリスト・ギタリストのフロントマン2名の交替は Michael Bormann 時代とは異なる新生 JADED HEART として再び前進するためには最良の選択であったことを実感。ようやく観れたという気持ちと同時に、改めて惚れ直しました。ホントに良いバンドです。


2番手は ADRIANGALE 改め CRUNCH 。AG時代に 2001年 の THE GODS に一度は名を連ねたものの、同時多発テロの影響でキャンセルになったこともあり、6年越しにようやく観られるという期待感がパンパンに膨れ上がっていた。しかし、名曲 "Reap What You Saw" で幕を開けたステージはとにかく音がショボイ。機材トラブルもあったとはいえ、せっかくギターが2本あるのにその特性をあまり活かせていない薄いギターサウンドとリズム隊により大味なリズムの刻みはハードロックとして聴くにはかなり食い足りない。
とはいえ、Jamie Rowe (Vocal) の程よく掠れた男らしい歌声と重厚なコーラスハーモニーといったメロディを聴かせるという部分においてはアルバムと比較しても遜色なし。ただ、Jamie Rowe の柳原可奈子ばりのアピアランスとどっかゲイっぽいナヨナヨパフォーマンスはいただけないが・・・
そして、何と言っても特筆すべきは曲の良さ。序盤こそ音のショボさに冷静に観ていたものの、進むにつれ熱を帯びてくるパフォーマンスにこちらも徐々に熱くなり、終盤の "Long Gone" ~ "Closer" ~ "Faith" ~ "Feel The Fire" の怒涛の名曲波状攻撃には拳を振り上げ完全燃焼。ライブバンドとしては成長の余地があるのは否定できず、期待値には届かなかったものの、存分に楽しませてもらいました。


続いてはロビー様ではなく Hugo の方の再結成 VALENTINE 。正直そんなに思い入れもないので、休憩しながらチラ観程度でいいかなぁと思っていたものの、オーディエンスのあまりの熱狂振りに思わず引き込まれる。 VALENTINE の "Tears in the Night" でこれだけ大合唱が起こるのなんてことがあるのか?と耳を疑うほどの盛り上がりを見せる。
肝心の Hugo のパフォーマンスのこう言っちゃなんだが、Steve Perry と同じ声・顔を持つ男が JOURNEY みたいな曲を次々と聴かせてくれるのだから、観ている方も楽しくないわけがない。また、あくまでヴォーカルを引き立てるために脇役に徹した演奏陣の好サポートもあり、バンドサウンドとしてもタイトに纏まっていた点も好印象。
セットリスト的にも VALENTINE 時代に加えて Hugo のソロからも美味しいところを聴かせてくれたこともあり、予想以上に楽しめた。休憩せずにキチンと観てよかった。


続いては Jorn Lande のソロバンド JORN 。2001年の The Gods で観た時はその鬼神の如きパフォーマンスに圧倒されたが、その後バンドメンバーを一新した影響か今回はなんかヌルイ。相変わらず歌唱力はズバ抜けているものの、 3rd, 4th を中心に凡庸なクラシックなハードロックを抑揚もなくダラダラ続けている感じで途中で飽きる。まるで HELLHOUND のメンバーみたいなルックスも狙ってるんだろうけど、 FireFest のようなフェスではアウェイ感バリバリ。 VALENTINE よりもこっちが休憩タイムでした。


To be continued...

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