A.C.T - Last Epic

Label : MARQUEE-INC. | Label : MICP-10349 | Release Date : 2003.01.22

A.C.T - Last Epic1. Intro 2. Wailing From A Building 3. Mr. Landlord: Apartment 121 4. Torn By A Phrase: GARDEN 5. Ted's Ballad: Attic 6. Dance Of Mr. Gumble 7. Wake Up: Apartment 122 8. Manipulator: Barbeque 9. A Loaded Situation: Surveying Room 10. The Observer 11. The Cause 12. The Effect 13. Summary 14. Outro

通産3作目。本国では今作よりレーベルを移籍しているが、音楽性の方は相変わらずカテゴライズが難しいというか意味がないというか、様々な要素を取り纏めて自身の個性に反映させた独自の世界観はまったく失われていない。

前2作ではアルバムを締めくくる組曲形式の大作が収録されていたが、今作はアルバム1枚を通してコンセプトアルバムになっていることもあり、組曲は収録されていない。とはいえ、元々組曲といっても共通のコンセプトを持つ単体の楽曲の間にいくつかの小曲を挟んで纏めたといった感じのものであったために、今作はアルバム全体を通して共通のコンセプトを持った曲で構成されているというだけであって、決して難解であったり聴き手に忍耐力を求めるような場面は一切ない。

前作 "IMAGINARY FRIENDS" では1曲内での多面的な要素を封じこめた密度が非常に濃く、あまりにも目まぐるしく展開するあまり、聴いていて疲れることも少なくなかったのだが、今作ではポップな曲はよりポップに、テクニカルな曲はよりテクニカルにと1曲ごとの性格がより明確になっている。とはいえ、単に歌モノ志向になったかというとそんなことはまったくなく、ドラマティックに始まったかと思えば一転してポップなメロディを聴かせるという良い意味での落差を持つ "Wailings from a Building", 相変わらずポップにテクニカルにとドラマティックに展開する "Torn by a Phrase: Garden", 彼らのメロウサイドを集約したかの如き美旋律を持つ"Ted's Ballad: Attic", 2分強の小曲とは思えないほどに目まぐるしく展開するインスト "Dance Of Mr. Gumble", 郷愁をそそる優雅な雰囲気とテクニカルかつヘヴィさとドラマティックなメロディを見事に1曲に纏めた "Barbeque: Manipulator" 辺りは彼ら以外の何物でもない独自の世界観を聴かせてくれる。その他の曲にしてもどの曲にもメロディだけでなくインスト面も含め、とにかく至るところにフックのある展開が仕掛けられており、アルバムトータルでの完成度はデビュー作にして名盤であった "TODAY'S REPORT" すら凌駕してしまうほどのレベルに到達している。

彼らはスタジオ作品ではこれだけ複雑かつ作りこまれたものを作ってしまうにも関わらず、本国では頻繁にライブをこなしているというのだから恐ろしい。今作リリース後には SAGA との大規模のヨーロッパツアーも控えているという。果たしてこれだけ複雑な楽曲をステージ上でどのように再現しているのか是非一度この目で観てみたい。

Score : 8 /10

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