Label : FRONTIERS RECORDS | Cat-No. : FR CD 150D | Release Date : 2003.05.26
1. The Torment(intro) 2. Children Of The Circle 3. Gonna Live Forever 4. The Prophecy 5. I'll Be Your Fool 6. Every Beat Of My Heart 7. When Empires Burn 8. Meaning Of Love 9. This Is The Day 10. Someday Utopia 11. My America 12. Heaven Can Wait * 13. When The Earth Lies Still *
* : Bonus Tracks
もはや MAGNUM のヴォーカリストという肩書きさえ不要に思えるほどにソロアーティストとして確かなステータスを築きつつある Bob Catley の 4th 。今作では過去3作でパートナーを務めた Gary Hughes と袂を分かち、ソングライター、プロデューサーには彼のソロバンドでキーボードを務める Paul Hodson を迎え、レコーディング自体もソロバンドの面々を起用し、初のバンド形式で製作されたアルバムになっている。
その製作陣の変化もあり、シンフォニックなメロディアス・ハードロックという方向性こそそのままながらもニュアンスは幾分変化している。過去の作品では各アルバムとも全編を通してファンタジックな側面を強く打ち出していたが、今作では "Children Of The Circle", "When Empires Burn" といった初期 RAINBOW や DIO のような様式美色を持つ曲や "I'll Be Your Fool" のような爽快なポップチューン、タイトルに反して牧歌的なアイリッシュメロディをじっくり聴かせる "My America" など、楽曲の方向性に関しては良い意味で拡散してきているといった印象を受ける。
また、 Bob Catley ヴォーカルに関してはストーリーテラーと言われるだけあり、朗々とメロディを紡ぐことで楽曲に表情をつけるといったイメージが強かったのだが、今作ではそういった我々の Bob に抱くイメージそのままの歌唱を聴かせる場面もあるが、ハードロックヴォーカリストとして悲壮感漂うメロディを力強く歌い上げるというソロ、 MAGNUM のどちらでも聴かれることのなかったシンガーとしての新たな魅力を提示している。キャリア20年以上のベテランがここにきて新生面を披露しているというのも凄いことだが、そのベテランに臆することなく新たな魅力を引き出した Paul Hodson のプロデューサーとしての手腕も評価されるべきであろう。
過去3作で提示したファンタジックな路線はトールキンの指輪物語を題材としたコンセプトアルバム「 MIDDLE EARTH 」である程度の完成された感もあるだけに、本作では製作環境を一新したことが功を奏し、Bob Catley のソロキャリアの第2章の幕開けを飾るに相応しい傑作になったと言えよう。
Score : 9 / 10

