Label : MTM-MUSIC | Cat-No. : 0681-130 | Release Date : 2005.04.18
1. Interaction (Intro) 2. It's All Been Done 4 Me 3. Now Dies The Truth 4. Pray For The Rain 5. Let Me Be The One 6. Castaway 7. Take The Trophy 8. Hard Working Day 9. No More Promises 10. One Way One Life 11. La Fonte Dei Sogni
イタリア人ヴォーカリスト/ギタリスト Bruno Kraler のソロプロジェクトの 3rd 。前2作は未聴であるが、本作では Fredrik Bergh (Keyboards / STREET TALK), Rachel Bolan (Bass / SKID ROW), Bobby Altvater (Guitars / AFFAIR), Alex De Rosso (Guitars / ex DOKKEN) といったメロディックロックシーンでは著名なミュージシャンが多数参加、プロデュースは Michael Wagener が手掛けるなど、なかなか豪華な布陣で制作されている。音楽性は80's HR/HM にインスパイアされたオーソドックスな欧州産メロディアス・ハードロックであるが、まず一聴して耳を捉えるのが Bruno Kraler の歌声だろう。この男、とにかく声の出方が気持ち良い。爽快なハードロックチューンでは溌剌としたポジティヴなエナジーを放出し、メロウなバラードでは深みのある味わいを聴かせてくれる。技術的な巧さという点ではもっと巧いヴォーカリストは数多くいると思うが、小手先の表現力を超越した天性の歌声はそこにこの声があるだけでプロジェクトのアイデンティティを確立するに至るほどの強烈なインパクトを放っている。また、楽曲的にも自身のルーツに忠実なオーソドックスかつヴォーカルオリエンテッドなハードロックではあるがそのルーツを現代的な感性でアップデートすることで懐古主義に終わらせずに前を見据えた現代に通ずるハードロックサウンドを生み出している。メロディは総じてキャッチーな上に思わずハッとさせられる意外性に満ちた楽曲構築のセンスの良さを持つだけでなく、アレンジ面においてもハードネスもメロウネスのどちらか勝つこともなく力強くも美しいサウンドを仕上げる術を身につけている。ゲストミュージシャンに関してもよくありがちな無名なミュージシャンの作品にハクをつけるために寄せ集めた覇気のないプレイとは一線を画す各人の持ち味を活かした適材適所なプレイで楽曲を盛り上げることに効果的に機能している点も特筆すべきであろう。決して目新しいことをしているわけではないのだが、良いメロディを優れたアレンジと確かな歌唱力で聴かせてくれる。そんなハードロックならではのカタルシスを存分に味あわせてくれるアルバムに久しく出会っていなかったこともあり、そのインパクトは並々ならぬものがあった。これだからメロハーはやめられない。
Score : 9 / 10

