COASTLAND RIDE - Coastland Ride

Label : AOR HEAVEN | Label : 00003 | Release Date : 2003.01.28

COASTLAND RIDE - Coastland Ride1. Let Me Let You Go 2. On The Path Of Greed 3. The Angel Must Have Missed A Turn 4. Never The Same 5. Second Hand America 6. Hearts To The Flame 7. Believe In Me 8. Eyes 9. Sleepless

スウェーデン出身のトリオ編成のメロディックロックバンドのデビュー作。トリオといってもヴォーカル、ギター、キーボードという編成であり、リズム隊が不在であるため、リズムセクションは全てプログラミングを使用している。音楽的にはハードな要素はないこともないのだが、リズミカルなキーボードアレンジと打ち込みリズムの上にポップかつ洗練されたメロディが乗るそのスタイルはハードロックというよりもベストヒット USA で流れていたような80年代ポップスからの影響を強く感じさせ、あの時代をリアルタイムで通過している世代にはなんとも懐かしい空気を運んでくるのではないだろうか。

中にはリズムを全て打ち込みでこなしていることに難色を示す人もいるかも知れないが、彼らの場合、適任者がいないから打ち込みで代用しているのではなく、元々打ち込みのリズムを使用することを前提に曲作りがなされているのか、その機械的なビートがリズミカルなキーボードやクリアトーンのギターと上手く絡み合うことで洗練されたグルーヴを生み出しており、安っぽさを感じさせないどころか、むしろ彼らの個性として上手く機能しているように思う。この辺りからも彼らがソングライティング面だけでなくアレンジ面においても高い能力を持っていることを汲み取ることが出来る。また、 GRAND ILLUSION の Peter Sundell からハイトーンを取り除きよりマイルドにしたかのような Markus Nordenberg の歌唱が非常に素晴らしく、バンドの生み出すポップなメロディをより魅力的なものに仕上げている。

アルバム全体を通して聴くとこれといって突出した曲がなく、やや決め手に欠けるきらいはあるものの、どの曲も完成度は非常に高く、中でも哀愁を帯びたメロディを比較的ハードなアレンジで聴かせる "Let Me Let You Go", キーボードの音色使いが風見慎吾の "そこの彼女" を彷彿させる "On The Path Of Greed", 爽快なメロディを軽やかに聴かせる "Eyes" 辺りは確実に耳を引く。強いて難点を挙げるならば全9曲35分と少々食い足りないといったくらいで、デビュー作としては上々の出来ではないだろうか。正直に言えば個人的にはもう少しハードな音が好みなのだが、今の時代に良い意味でここまで前時代的なポップス寄りのロックを聴かせてくれるバンドはほぼ皆無といって良いだけに、彼らには今後も今作の路線を死守して欲しい。

Score : 7 / 10

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