FRONTLINE - Against the World
Label : AOR HEAVEN | Cat-No. : - | Release Date : 2002.06.25
1. Against The World 2. My Destiny 3. Lightning Eyes 4. Time Stood Still 5. I Don't Know 6. Man With A Broken Heart 7. One Night 8. You Should Know Me 9. Don't Break My Pride 10. Chance His Life
ドイツのメロディアス・ハードロックバンドの通算5作目となる最新作。前作「 RIGHT ATTITUDE 」が前々作「 HEROES 」から抜粋した楽曲に新曲を加えた内容であっただけに純然たる新作としては約5年の歳月を経て発表されただけにファンとしてはまさに待望と呼ぶに相応しいだろう。
彼らの最大の売りでもある JOURNEY を始めとする 80 年代のアーティストの影響下にあるメロディ優先主義的な方向性は今作でも変わっておらず、アルバム全編を通して中だるみせずに聴き通せるだけの質の高い楽曲を揃えている点は流石だと言える。今作では以前に比べるとピンポイント的なメロディのキャッチーさは一歩後退した感がしないでもないが、その代わりに楽曲を通して印象に残るメロディ展開の巧みさに磨きがかかっており、聴き始めの印象は薄いものの繰り返し聴き込む事で今まで気が付かなかったギターの細かなフレージングに耳が行くようになったりするなど、聴けば聴くほど魅力的になってくるタイプの楽曲が多いように感じられるため、結果的には過去の作品と比較しても若干感触は異なるものの、決して聴き劣りするということはない。
ただ、デビュー時から一貫して方向性を一本に絞ってきているバンドだけに、そろそろ単にメロディや楽曲が良いだけではないプラスアルファが欲しいという気もしないでもない。特にステファン・ケイマラーのヴォーカルは声質は特徴的であっても歌唱そのものに関してはメロディの良さに助けられている部分もないわけではないので、出来ることならばもう少し歌そのものに説得力が欲しいというのが正直なところ。そういった点に関してだけは不満というか今後への期待みたいなものが残るのだが、それを抜きにしても自分がこのバンドに期待するものにしっかり応えてくれた質の高い作品であることは間違いない。
Score : 8 / 10

