GRAND ILLUSION - Ordinary Just Won't Do

Label : MARQUEE-INC. | Cat-No. : MICP-10451 | Release Date : 2004.07.21

1. The Devils Advocate 2. The Best Is Yet To Come 3. Gone For Good 4. Heaven Or Hell 5. New Beginning 6. 1982 7. Pull You Down 8. Love Lies Buried 9. Back To Yesterday 10. And This Is Why 11. When You Were Mine 12. Forever And For Always (Japanese Bonus Track) 13. On Time

スウェーデンのメロディアス・ハードロックバンドの 3rd 。前作発表以降、ライブ活動再開に伴いリードギタリストに 1980 年代生まれの若きギタリスト "Ola af Trampe" を加入させ、ようやくバンドとしてのラインアップが固まったが、本作もライブバンドと同じ編成で製作されている。

音楽的には洗練志向のメロディアス・ハードロックという基本路線こそ過去2作と同様であるものの、そのサウンドアプローチはかなり異なっており、壮麗なサウンドプロダクションによりひたすら叙情的なメロディを紡いでいた過去作に比べ、ギターを全面に押し出したハードロックバンドとしてのタフネスが強く主張するようになってきている。相対的にギターの比重が強まったことによりコーラスハーモニーやキーボードによる装飾が若干後退したと言えなくもないが、メロディの質は依然として高い水準をキープしており決して聴き劣りするといったことはない。また、新加入の "Ola af Trampe" の貢献度の高さは特筆すべき点であり、コンテンポラリーなテクニックを駆使したリードプレイ、楽曲の構築美を深化させた緻密なリズムプレイと、そのギタリストとしての類まれなる才能がアレンジ力の強化に繋がっている。結果的にはこの若き才能あふれるギタリストを手に入れたことがスタジオプロジェクトからバンドとしての進化への大きな原動力になったと言えよう。

個々の楽曲を取り出して聴いてみると前作における "I Refuse", "Blinded" といったキラーチューンレベルのものはないが、各曲ともにそのクオリティは底上げされており、アルバム全編を通して聴いた際の充実度は過去最高の出来になったと断言してよい。また、佳曲揃いの名曲不在というわけでもなく、北欧ならではの憂いの風を運んでくるバラード "Heaven Or Hell", 都会的に洗練された音像と緻密な曲展開より蒼き叙情が駆け抜けるスピードチューン "Forever And For Always" といった名曲と呼んで差し支えのないレベルの楽曲もしっかり収められている点は流石だ。

前作の時点で一つの到達点に達していたために、これ以上はないであろうという先入観を持っていたことは否定できない。しかし、目指すベクトルの方向性は同じままに更なる進化を遂げたことで作品としての出来だけでなく、バンドとしての実力も見事に証明した力作に仕上がった。

Score : 8 / 10

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