MELODIC FRONTIER

HODSON - This Strange World

Label : MARQUEE-INC. | Cat-No. : MICP-10445 | Release Date : 2004.06.23

1. This Foolish World 2. Jelunda 3. The Calling 4. My Saviour 5. English Rose 6. Shamen Eyes 7. Soulman 8. Light in the Black 9. The Swan 10. This Foolish World (Acoustic live version) *
* : Japanese Bonus Track

TEN のキーボーディスト Paul Hodson のソロプロジェクトのデビューアルバム。その音楽性は彼がソングライティング、プロデュースを手掛けた Bob Catley のソロアルバム "WHEN EMPIRES BURN" と同一線上にある RAINBOW, DIO といったハードロック・クラシックスの影響下にある幾分様式美的なドラマ性を持つメロディアス・ハードロックになっている。TEN のライブではキーボードだけでなくバッキング・ヴォーカルも披露しているが、本作ではキーボードは当然ながら、リードヴォーカルを披露しており、その点からもキーボーディストのソロというよりはシンガー/ソングライターとしての Paul Hodson を表現することに焦点を当てた作風といえる。

元々ソングライティング能力の高さに関しては Bob Catley のアルバムにて既に証明済であるが、注目のヴォーカルに関しては Graham Bonnet や Rob Rock を彷彿させる力強く歌い上げるスタイルを得意としているようで、それだけに留まらず時に Kal Swan を彷彿させる英国的なウェット感が垣間見える場面もあり、シンガーとしても確かな資質を持っていることが伺える。しかしよく聴くと力強く歌い上げてはいるものの、音程の怪しい場面も少なくない。また、力一辺倒に押し切ろうとする場面も多く、 "Jelunda" のようなキャッチーなメロディを持つ楽曲のポップネスを削いでしまっている。そのようにシンガーとしてはまだ発展途上にあるといえるが、それでも歌唱力をアルバムのマイナス材料と感じさせないのはシンガーとしての資質の高さの表れであるといえよう。寧ろ初のヴォーカル作にしてこれだけ堂々とした歌唱を披露している点は十分評価に値する。

Score : 8 / 10