JOHN WETTON - Rock of Faith
Label : MARQUEE-INC. | Label : MICP-10347 | Release Date : 2003.01.22
1. Mondrago 2. Rock Of Faith 3. A New Day 4. I've Come To Take You Home 5. Who Will Light A Candle? 6. Nothing's Gonna Stand in Our Way 7. Altro Mondo 8. I Believe In You 9. Take Me To The Waterline 10. I Lay Down 11. When You Were Young 12. Clod Comfort * 13. God Only Knows ** : Japanese Bonus Tracks
"VOICE MAIL", "ARKANGEL", "WELCOME TO HEAVEN" と続いていたソロ3部作に続く待望の新作。今作では Clive Nolan, Karl Groom を始めとする欧州プログレ人脈のミュージシャンが数多く名を連ねていることもさることながら、 ASIA での盟友 Geoffrey Downes と再び手を組んでいるとあり、あの往年の ASIA サウンドの復活を夢見てパンパンに膨れ上がった期待感を胸に今作と対峙した人も少なくないのではないだろうか。
アルバムはドラマティックな泣きのギターによるイントロ "Mondrago" で幕を開け、この時点では自分の期待通りで、このままドラマティックに大爆発するのかと思いきや、続く "Rock Of Faith" は一転して穏やかなスローチューンになっており、それ以降もひたすらメロウかつ穏やかなバラード調の曲が大半を占めており、最初に聴いた時点ではアルバムが進むに連れて私が一方的に抱いていた期待感は徐々に萎み、結果的には肩透かしを通り越して失望のすら浮かんでしまった。しかし、自分の期待とは異なっていたとはいえ楽曲の完成度は非常に高いだけでなく、プログレ人脈のミュージシャンが数多く参加しているだけあって、きめの細かいアレンジは繰り返し聴く毎に新たな発見があり、数回聴いた後にはこれはこれで素晴らしいアルバムであると理解できるようになった。
よく聴けば曲調こそスローとはいえ、徐々に盛り上がりをみせるドラマティックな展開は自分が求めていた ASIA 的な方向性に近いと言えなくもない "A New Day", 前3部作の方向性に近い方向性を持つ "Nothing's Gonna Stand in Our Way" や "Take Me To The Waterline", シンフォニックかつ叙情的に始まり、サックスを導入した軽快なインストパートを挟み感動的に聴かせる "I Believe In You" などは特に素晴らしく、その他の曲でも穏やかな美旋律を様々なアレンジとジョン・ウェットンならではの深みのある素晴らしい歌唱で満喫できる良質なヴォーカルアルバムになっているので、私と同様に自分と期待していた作風と違っていたことを理由に投げ出してしまった人にも改めて聴いてもらいたいというだけでなく、 ASIA は聴いたことがあるけどソロまでは聴いたことのないというメロディックロックファンにも是非聴いてみて欲しい。
Score : 8 /10

