ON THE RISE - On the Rise
Label : KING RECORDS | Label : KICP-917 | Release Date : 2003.02.05
1. Beat Of Your Heart 2. Lift You Up 3. The World Of Change 4. Memories Forever 5. Pride 6. Leaps & Bounds 7. Running In The Night 8. Keep Our Love Alive 9. Stay Away 10. Sadness Hits Like A Stone 11. Two Young Hearts 12. Could Have Been The Last Time 13. Stranded 14. The Moment 15. We All Gotta Chance *
* : Japanese Bonus Track
ノルウェー・ベルギーで活動する Terje Eide と Bennech Lyngboe なる二人のミュージシャンによるメロディックロック・デュオのデビューアルバム。プロジェクトがデュオ形態だからか、 NELSON を比較対象にされている意見を多く目にするが、単にデュオだからというだけで「超 NELSON タイプ」と括ってしまうのは少々乱暴な気がしないでもないが、爽快かつポップな楽曲を聴かせるという点においては共通項がないわけでもない。
楽曲は爽快な雰囲気を持つ快活な楽曲が大半を占めており、雰囲気の似通った曲が多いのは事実なのだが、アルバムを通して聴いた際に単調に感じられないように各曲の性格を明確にするために用いられたアレンジの多彩さはなかなか魅力的であり、メロディの良さもさることながら、このアレンジ力の高さこそが彼らの強みではないだろうか。中でも彼らの生み出すメロディの魅力の凝縮した爽快チューン "Beat Of Your Heart", リズムの間を生かしたクールなグルーヴと開放感溢れるサビメロが印象的な "World Of Change", 他の楽曲がゆったりとしたメロディが多いのに対し、言葉数を詰めこむことでグルーヴ感を生み出した "Running In The Night", 徹底的に爽快さを追求した "Two Young Hearts", リリカルなメロディラインが胸を打つバラード "Moment" 辺りはメロディ、アレンジ面の双方において突出した出来になっていると思う。
また、二人が生み出したアレンジ面でのアイデアを実際の音として具現化出来ているのはリズム隊を始めとするセッションミュージシャンの力量に負うところが大きいのだろうが、中でもドラムに関してはリズムをしっかり支えながらも随所で小気味良いオカズを挿入するセンスが非常に優れており、結果的にはそのタイトなドラミングが単に甘口なだけに終わらないよう引き締まったロックソングに仕上げている点が素晴らしい。
ただ、どの曲もフックのあるメロディを持っており、実際にその質も相当のレベルに到達してはいるものの、どの曲にしてもこれという決め手に欠け、1枚のアルバムとしての印象が希薄であることは気にはなるものの、この手の作品にありがちな頭では質の高さが理解できるものの、それ以外の何物でもないというレベルに終わらない作品に仕上げている点は非常に好印象だ。
Score : 7 /10

