PHANTOM'S OPERA - Act IV

Label : ESCAPE-MUSIC | Label : ESM-083 | Release Date : 2003.02.18

PHANTOM'S OPERA - Act IV

1. Etched In Stone 2. By Reason Of Insanity 3. Shadow On The Wall 4. Hopeless Love 5. Lost 6. In The Morning 7. Laura II - Revisited 8. Christine 9. God Save The King

ニュージャージーのオペラティック・ハードロックバンドの約5年振りとなる 4th アルバム。今作よりニューヴォーカリストに元 STRANGEWAYS, THE SIGN の Terry Brock を新たに迎えている。そのヴォーカルの交代が影響しているのか、かつての繊細なポップ感はかなり後退し、バンドの本来持つダークかつミステリアスな要素をより前面に押し出している上に、以前に比べると楽曲の展開がより複雑になっていることからも、へヴィさの質感こそ異なるものの、 SAVATAGE 辺りに通じるオペラティックかつドラマティックなスタイルに変化したといって良いだろう。

今作での最大の聴き所だと思われる Terry Brock の歌唱に関しては楽曲に合わせてオペラティックに歌うといった個所はあまりなく、良くも悪くもいつも通りの彼らしいスタイルを貫いてはいるものの、やはり作曲面に関わっていないせいか、彼自身の色合いは希薄で作曲者に言われた通りにメロディをなぞっているだけに聞こえなくもない。楽曲的にも "Etched In Stone", "Shadow On The Wall" といった Terry Brock の歌唱が上手くハマった曲は聴き応えがあるのだが、中にはメロディの魅力がやや乏しい上にアレンジも冗長な曲もあるため、アルバムを通して聴いた際に少々退屈してしまう場面も決して少なくない。

ただ、それでも彼のような実力者をシンガーに迎えたことでバンドの持ち味であるミステリアスなメロディに新味を加えていることは間違いなく、メロディの魅力が乏しいと感じられる曲においても彼の力強い歌唱がその弱点をなんとか上手くフォローしている。バンドとしても前作 "FOLLOWING DREAMS" の時点である程度の完成形を提示していただけに、今作では新生面をアピールする必要はあっただろうし、そういう意味では新編成での初の作品という意味ではなんとか合格点には達しているのではないかと思う。次作もこの編成で製作されるのであれば、次こそは Terry Brock の個性を反映したエモーショナルなオペラティックサウンドを聴かせて欲しい。

Score : 7 / 10

HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム

About This Site

新譜レビューを中心にメロハーの「今」を伝えることを目的としたメロハーファンによるメロハーファンのためのメロハーサイトです。
Sorry, This site is Japanese only. If you want to contact me, please send mail to me
webmaster@melodicfrontier.com

お知らせ

MELODIC HARDROCK DISC GUIDE
2013年11月22日にディスク・ユニオン出版部門DU BOOKSより初の著書となる「メロディアス・ハードロック・ディスクガイド」を発売。厳選メロハー作品を400枚紹介。また、藤木昌生氏(BURRN!編集部)との特別対談も掲載。
全国の書店にてご注文受付中。また、以下のネット書店でもご予約いただけます。

DU BOOKS
Amazon.co,jp
HMV ONLINE
TOWER RECORDS ONLINE
楽天ブックス