WESTWORLD - Cyberdreams

Label : MARQUEE-INC. | Cat-No. : MICP-10323 | Release Date : 2002.10.23

WESTWORLD - Cyberdreams1. Cyberdreamer 2. When I Come Home 3. How Good It Feels 4. A Million Miles 5. What If? 6. Look To See 7. Righteous One 8. Misery Loves Company 9. I Can't Run 10. Neon Knights 11. Beautiful (Japanese Bonus Track)

TNT のトニー・ハーネルと RIOT のマーク・リアリを中心としたバンドのスタジオアルバムとしては3作目となる最新作。前2作では各メンバーが方向性に縛られず本業では出来ないことを自由にやることを目的としたプロジェクトという色合いが強かったと思うが、前作リリース以降、来日公演を含むライブ活動を行ったことを契機に、プロジェクトからパーマネントなバンドへと発展したらしい。今作では WESTWORLD というバンドとしての活動を念頭に置いて曲作りがなされたのか、方向性がより明確になっており、我々聴く側の人間にとって各メンバーの本業から想像・期待する音の範疇から逸脱することはなくとも、本業のどのバンドとも異なる WESTWORLD ならではの音世界というものを確立できたと言って良いのではないだろうか。

シンプルなビートと横に揺れるギターリフのうねりによって生み出されるモダンなグルーヴは前作譲りながらも、その上にメロウなヴォーカルメロディを重ねることで、モダンであることに囚われない WESTWORLD ならではの心地よいハードロックを全編に渡って聴かせてくれている。トニー・ハーネルのヴォーカルは無駄にハイトーンを繰り出すのではなく、中音域を主体にここぞという聴かせどころで時折ハイトーンを織り交ぜるといったように、自身の声をコントロールすることでメロディに緩急を付けている辺りは実力者ならではの余裕すら感じられる。一方マーク・リアリのギタープレイはリフ・ソロともに RIOT での構築美に満ちたフレージングとは異なるものの、味わい深いメロディアスなプレイを聴かせているだけに留まらず、随所でアコースティックギターを用いて楽曲に良いアクセントを与えている辺りはコンポーザーとしての能力の高さが伺える。

ちなみに本編ラストを飾るのは BLACK SABBATH の名曲 "Neon Knights" だが、この名曲のカヴァーですら蛇足ではないかと感じてしまうほどに楽曲が充実している。また、日本盤ボーナストラックの "Beautiful" が本編と比べても聴き劣りしない楽曲であることからも、むしろこの曲をラストにしてカヴァー曲はボーナストラックにした方が良かったのではないかと思えなくもないが、それはアルバムを語る上で大した問題ではない。

Score : 8 /10

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